トロンボーン吹きよ安らかに

 後輩の葬式に行った。41歳だという。早すぎる。

 昨年の春にガンが見つかり手術や入退院を繰り返していた(その話を知ったのは実は10日ほど前だった)。出棺の際に挨拶に立った弟さんの話によると「絶望と希望の中での闘病生活でしたが、兄は一度も涙を見せることはありませんでした」という。気丈と弱気が共存していたのだろう。

 学生時代はトロンボーンを吹いていて、社会人になってからは市民オケに入り、最近は市民吹奏楽団で棒を振っていた。青梅市教育委員会の「団員募集! ~青梅市青少年吹奏楽団~」のページに頭が薄くなった本人が写っている。

 先輩には礼儀正しく、後輩には愛情を注ぎ、誰からも好かれていた。唯一の救いは奥さんも子どもも遺さなかったことだろう。

 最後のお別れで棺に白菊を入れたときには涙が出たよ。

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