本:インターネットの効率的学術利用
2006.02.20 Monday - 13:06
会った人から「どこ(媒体)に、どんなことを書いているんですか」って訊かれることが多いのですが、僕らのようなライターは、昨日はあっち、今日はこっち、明日はそっち、的な仕事が多いんで、簡単な答えができずにいつも窮します。 杉田米行編「インターネットの効率的学術利用」成文社、2004年3月 タイトルがずいぶんと堅苦しいように感じられるかも知れませんが、実はこの本、文系大学生向けのサブテキストです。大阪外語大学の杉田先生が2001年に「人文社会科学とコンピュータ」を出されていて、その改訂版として企画された本が「インターネットの~」です。 大学の研究活動や論文執筆・発表にインターネットを活用するには具体的にどうすればいいか、という手引書で、基本的なマナーや情報検索の方法、論文の発表方法、著作権や特許権の取扱いなどを総括的にまとめた本です。 僕が担当したのは第14章「インターネットを利用した学術情報の発信」で、研究室を紹介するウェブサイトの作り方や、研究成果を掲載するときの注意、学生やOB同士での連絡方法、論文の私費出版の方法などを取り上げました。 文系学生向けの文章は初めてだったので、知り合いの大学講師に知恵をもらったり、杉田先生に何度も原稿を直されるなどして、それなりに苦労しました。 2年前の本ですから技術的には多少古くなりましたが、章末の言葉は今も褪せていないと思っています。 インターネットは、管理者的な人や組織が統括的に情報を収集、コントロールしているわけではなく、利用者それぞれが自発的に情報を提供しながら成長してきました。「教えてくれてありがとう、お礼に私の持っている情報をお教えします」という相互扶助の精神、貢献(コントリビューション)の精神が根底に存在します。 すなわち、情報を発信することは「貢献」であり、インターネットをほんのわずかだけ豊かにする行為でもあるのです。 |
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