沖縄本の編集のために、那覇市内の数件の書店を廻って沖縄に関する本を2万円近く買ってきた。持ってきた現金がほとんどなくなってしまった。それに、とにかく重い。
重いのは本の重量だけではなくて、実のところ中身も「重い」。
本を読んで(予想以上の事実を)知ったのだけれど、沖縄はさまざまな歴史の波に翻弄されてきた。明治時代の琉球処分に始まって、太平洋戦争での米軍侵攻、戦後の米国による統制、日本への返還、基地問題など、ありとあらゆる苦難を乗り越えてきた経緯を持っている。
なので「うちなんちゅー」(沖縄の人)が書いた沖縄の本を、僕のような「ないちゃー」(本土の人間)が読むと、正直なところ引いてしまうくらいに「重い」のである。歴史に振り回され、戦争や基地問題で蹂躙されてきた気持ちは、頭では分かっても体では僕には分からない。けれども沖縄の人にとっては基地がなくなるまで闘いは終わらない。
一方で、数年前から始まった沖縄ブームで東京の書店には沖縄本があふれているが、どの本もたいていが「軽い」。なので、うちなんちゅーの人からすると当然不満も多いようだ。
沖縄本を作るということが、本の「重さ・軽さ」を設定する役割りを担うということだとすると、これはなかなか大変な作業だわね。
追:国際通りの酒店でお勧めと言われて買ってきた古酒「琉刻」は、ちとクセがきつ過ぎました。