ねこのばば

 最近の小説でお気に入りが畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ。ようやく文庫で三冊目となる「ねこのばば」が出た(ハードカバーではもっと出てるけど、いつも文庫化まで待つ)。

 時代は江戸、薬種問屋・長崎屋の跡取息子である若だんなが主人公。

 この若だんな、とにかく体が弱い。そこで、齢(よわい)三千年の妖怪である彼のおばあさんは、2匹(二人)の妖怪に人間の姿で手代として店に入るよう命じて、若だんなの面倒を見させている。病弱な若だんなは床に伏せている時間が長いこともあり、江戸の町で起こるさまざまな難事件を、妖怪の助けを借りながらホームズばりに推理で解決をしていく、というのが大まかな舞台設定。

 妖怪が出てくることからファンタジー小説にも分類されるようで、とても軟弱な小説のように思えるけど、とにかくストーリーテリングに優れている。一作目から二作目、二作目から三作目と、だんだん上手くなってくるところが憎い。キャラクタや時代の書き方も生き生きとしているし、人情話にはほろりとさせられる。

 気軽な読み物としてお薦めです。まずは一作目の「しゃばけ」からどうぞ。次に二作目の「ぬしさまへ」、そのあとで「ねこのばば」と読み進んでみてください。

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ねこのばば
| 本の紹介ページ | 2006.12.09 Saturday - 3:11 |
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