折口信夫と類化性能

 今日は久しぶりに10時近くまで寝たので、ここしばらくの遅寝早起きで狂っていた体内時計の時差ボケも解消(でも明日は6時起き、トホホ)。

 何気なくテレビをつけると、NHKで中沢新一氏が折口信夫のことを解説していて、思わず聞き入ってしまった。(「私のこだわり人物伝」)

 折口氏の研究によると、古代人は「類化」で物事を考えていたらしい。たとえば人間と熊は同じ動物だとして一体に考えることなのだという。対して近代人・現代人は、「別化」で物事を考えているという。人間と熊は違う生物として科学に辿り着くのが近現代の価値観である。

 また、われわれの住む空間には、霊(たま:神ではない)の密度の濃いところと薄いところがあって、世界を不均質なものにしているというのも古代人の考え方なのだそうだ。時間もそうで、夏至と冬至は霊がもっとも活動的になるのだとして、さまざまな祀り(祭り)が夏と冬に生まれたという。

 本当は小中高できちんと民俗学を(フィールドを含めて)学ばせるべきと思うのだが、戦後教育はそういうところを断ち切っちゃったし、そもそも民俗学はまだまだ価値を認められていない気がする。だいたい世界史や日本史の履修を偽装することが平気で行われるくらいだから、100年経っても無理そうだ。

 でも「われわれの先祖はどこから来たのか・自分は何者か」を考えるには、こういった民俗学的雑学的知識こそが面白い、ということに最近気が付いた。

 続き(第2回目以降)が3月6日から8日にかけて再放送される(10:05~)。

 しかし郷土本を何冊か手掛けているくせに、折口信夫も柳田国男も読んだことがない。今年の目標のひとつなのである。

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