埼玉に取材に行くときに、湾岸線から葛西を通ってC2を経由して東北道に乗ることがある。
C2は荒川に沿って走っている。下り線からは左手が墨田区で右手が江戸川区になるが、首都高の高架から見える街は一面マンションだらけである。自然界には直線という概念は存在しないのに、ここら辺の街には直線しかない。緑はひとつも見えない。
火曜の朝にここを通ったとき、ふと、ストレスの高い会社から帰ってきた彼ら住人は、この街で癒されることがあるのだろうかと思った。それどころか余計にストレスが溜まりそうだ。
多くの大人が切れやすくなっている理由をそんなところに短絡的に求めるつもりはないけれど、いつの間にか無機的な街が日本を覆うようになってしまった。僕は今の六本木や品川や汐留や表参道を好きだという人の気持ちが理解できない。街は経済を生むだけの場所でも、人々が寝るだけの場所でもないと思うのだ。大切な機能をひとつ忘れているヨ。