新しい本の制作が始まりそうである。本作りの経験がそれほど多いわけではないけれど、とにかく大変な作業であることは確かだ。
その理由は、作業量が多いということのほかに、いろいろな人のエゴ(ウォンツ)がぶつかるからである。裏返せば、本に関わる人はそれぞれが大いなる期待を持っているということだ。また、書き手のウォンツと読み手のニーズとが一致しないことは当たり前で、このギャップを埋められれば誰でもベストセラーを出せるのだが、世の中そうは甘くない。でもそうやって、ゴニャゴニャした中からいいものが生まれてくるはずだから、エゴの衝突は価値のあることだと思う。
本作りを一度でも体験すると、世の中に出たときの喜びが途中の苦しさを上回るということが分かる。まるで麻薬である(麻薬を体験したことはないが)。