昭和・イン・コダクローム

日劇

 依然として戦後のカラー写真(コダクローム)の収集を細々と続けています。上の写真は1959年頃の旧日劇。今の有楽町マリオンのところにありました。手前側の道路に路面電車の線路が見えます。
 サンフランシスコ講和条約から7年ほどが経ち、日本が本格的な成長期に入る時期です。もちろん僕は実風景としては記憶にありませんが。

 戦後のカラー写真は珍しいことは珍しいのですが、皆無というわけではありません。備忘録代わりに類書をリストアップしておきます。行きがかり上、この6冊は全部集めました。

◆カラー新発見/アメリカ人の見た日本/1945-1951(毎日新聞社)
占領中。

◆マッカーサーの見た焼跡(文芸春秋)
昭和天皇とマッカーサーが並んで写っている有名な写真を撮った従軍カメラマン、フェーレイスの写真を集めた写真集。前書きでこんなことを書いている。「露出計はほとんど使いませんでした。自分の光に対する感覚には自信がありました。だから、露出計などというものには、あまり期待していなかったのです」。

◆決定版昭和史/別巻II/アメリカ兵の見た占領日本(毎日新聞社)
次の「スティールコレクション」が出る前に出版された。

◆カラーでよみがえる/ニッポン60年前/スティールコレクション(毎日新聞社)
元官房長官の細田博之の呼びかけで、米国のスティール氏が退役軍人から集めた写真。

◆GHQカメラマンが撮った/戦後ニッポン(アーカイブス出版)
GHQ専属カメラマン、ディミトリー・ボーアの写真。なぜかamazonでは取扱いができなくなっている。写真は一級品。

◆続・GHQカメラマンが撮った/戦後ニッポン(アーカイブス出版)

 この亜ー怪ブス出版は、1月に(計画?)倒産した某出版社の業務を引き継いだいわく付きの出版社であるけれど、変なことを書くと威力業務妨害とか言われそうなのでむにゃむにゃ。編著者の杉田米行先生とは以前情報関係の本作りでお世話になったことがあって、こんなところで名前を見かけるとは、またなんたる偶然というか。

 以下はコダクローム25で作られた写真集。写真はどれもきれいなのですが、さすがに値段が高くて買えません。

◆発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 路面電車編(JTBパブリッシング)

◆発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 東日本私鉄編(JTBパブリッシング)

◆発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 西日本私鉄編(JTBパブリッシング)

◆発掘カラー写真 昭和30年代鉄道原風景 国鉄編(JTBパブリッシング)

◆昭和30年代乗物のある風景東日本編(JTBパブリッシング)

◆昭和30年代乗物のある風景西日本編(JTBパブリッシング)

◆発掘カラー写真 昭和30年代バス黄金時代(JTBパブリッシング)

◆発掘カラー写真 続・昭和30年代バス黄金時代(JTBパブリッシング)

◆発掘カラー写真 昭和40年代バス浪漫時代(JTBパブリッシング)

◆総天然色のタイムマシーン 改訂新版―フルカラーでよみがえる地方私鉄の黄金時代(ネコ・パブリッシング)
コダクロームIIに関する付録章が付いているらしい。

 鉄道関係はほかにもいろいろ出ていますが、たいていはモノクロと一緒に掲載されていて、カラーだけを取り上げたものは以上くらいでしょう。クルマ関係もあったように記憶していますが、検索で見当たらず。

 集めたスライドの整理がつきません。どうしようかな。

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秋の気配

 残暑厳しきこの頃ですが、温暖化とはいえ、秋の気配が少しずつ感じられるようになりました。

・夕焼けになる日が増え(今日もきれいだった)

・草むらから虫の鳴き声が聞こえ

・スーパーには秋刀魚が並び(昨日食べた)

・栗の実もだいぶ大きくなり

・ツクツクホウシが鳴き始めました

 「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、そのうち「暑さは冬至まで」なんて時代が来てしまうのでしょうか。

 今年は夏バテはしていないのですが、筆バテというか、原稿が進まない病に罹っています。

以下余談:
 mixiに日本テレビの24時間テレビのことを書いたら、「日記キーワードランキング」にリストアップされたらしく、一日も経たないのに足あとが1000以上も増えて驚いています。日記の設定は「全体に公開」にしているので誰が読んでも構わないのですが、知り合い+αを前提に利用してきたので、いざ大量のアクセスが来ると、なんか丸裸のところを覗かれているような感じ。インターネットはパブリックとして、mixiはプライベートとして、という形で利用している人も多いと思うのですが、ここら辺の塩梅が難しいところなのかもしれません。

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チップスターレンズその2

 昨日ギャラリーコスモスに写真展の店番に行ったら、「カールツァイス☆チップスター」を読んだ人全員から質問攻撃を受けてしまったので、もうちょっと解説しておきます。

 これが外観。沈胴時(笑)。

 近接撮影時。繰り出し量は紙筒の長さで決まりますが、あまり長くして縮められなくしてしまうと無限遠が出ません。

 分解したところ(というか筒同士を外しただけ)。なんとなく作り方が分かると思います。マウント部(笑)は、レンズキャップの周囲に両面テープを巻いて、チップスターの紙筒をぐいと差し込んで出来上がり。キヤノンの担当者がキャップを持ちながらお菓子売り場をうろうろして適当なサイズの紙筒を探していたんだろうと思うと、苦労がしのばれます。
 自分で作る場合はレンズキャップにそれなりの口径の穴を開けるのが難しそう。反射防止のためには内側は黒く塗ったほうがいいでしょうね。ケバがあるし伸縮で空気が出入りするので、ゴミ対策のないEOS 5Dにはあまり付けたくないのが本音。

 ポストカードにもした庭の百日紅。先日は気が付かなかったけれど、周辺はさすがに流れが出ています。APC-Cのキスデジなら気にならないでしょう。

 メダカとヤゴが増殖しているビオトープもどきの池。放射状の収差がレトロっぽくて面白い。彩度を上げて周辺を落とすとLOMO風になるかも。

 ほぼ無限遠で。中心部でも色収差はそれなりに。

 もともとが虫眼鏡なのでマクロ撮影はお手の物。メイちゃん、鼻くそ付いてるよ。

 焦点距離は凸レンズで変わりますが、このレンズは135mmくらいの中望遠。中古屋でダンボール箱で売られているようなジャンクのレンズから適当な前玉を外して作れば、もっと性能の良いレンズができるでしょう。

 なお、撮影時はカメラを絞り優先モード(AV)に設定します。

追記:
川崎のかながわサイエンスパークで26日に、キヤノン主催で同じレンズ工作教室が開かれます。空きがあるかどうか分かりませんが、興味あるかた親子でどうぞ。

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カールツァイス☆チップスター

 今日は品川のキヤノンで「レンズ工作教室」に参加。虫眼鏡のレンズを使って、EOS用の単玉交換レンズをつくります。

 これが材料のすべて。チップスターは鏡胴。中身は食べてよい(笑)。赤い円盤の下にある黒いのは、穴あけ加工されたレンズキャップ。

 チップスターに厚紙を巻いて、スライドする鏡胴の一方を作る。

 黒い紙を切り抜いたものは絞りの代わり。チップスターのふた部分にレンズを両面テープで固定し、その裏と表に貼る。

 完成したレンズを貸し出し用のEOS KISS DIGITALボディに付けて、ショールーム内で「試写」。ピント合わせは、チップスターの内筒と厚紙の外筒をスライドさせて行うが、繰り出し量が多いとスポっと抜けてしまうので注意が必要。なぜか構え方がサマになっているうちの坊主。最後にSELPHYというプリンタで気に入った写真をプリントして終わり。

 試しにEOS 5Dに「カールツァイス☆チップスター」レンズを付けて写してみた(↓)。虫眼鏡100円、チップスター100円として、200円レンズ。意外に写っちゃってびっくり。ノンコートだけどフルサイズ対応。もうこれで、LEICAの高いレンズを買うこともないでしょう(嘘)。

 キスデジでバシャバシャ試写できたのが面白かったらしい。キヤノンさん、ありがとう。

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おとといの皆さん

 一応、顔バレでご迷惑をおかけしてはいけないので控えておりましたが、なんだ、あちこちみんなアップしとるやんけ! てなことで写真展オープニング当日の写真を。他社差別化(笑)によりモノクロ。

 ただし、全員を満遍なく撮ったわけではないので、写ってない人、ごめんな埼玉。


 料理に腕を奮った、今夜もeat itの関川さん。息子さんがうちと同学年であった。


 老いてますます盛ん、なんて書いたら、「老いてなんかねーよ」って返されそう。そのパワーを見習います。


 GALLAさん。ひげコンビ。


 なにやらテクニカルな話?


 児玉姫子さんに「あなたの写真は素晴らしい。そのままどんどん撮りなさい」と力説中の人。


 女王と痔主。


 この写真、額付き1万円でいかがでしょう。魔除けに効果あり。


 効能同じ。会うたびに髪型(髪色)が違う気がする。



 はーるばる・来たで広島からー(笑)。

R-D1s + Summicron 35mmだったか?

 しかし本当に笑い声の絶えないパーティでした。

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I have to do with it.

 お暑うございます。昼から一人で写真展の「店番」をしていましたが、お盆休み明けの平日でこの暑さではさすがに来廊者も少なく、少しばかりヒマヒマなさびしい木曜でありました。昼までwan-wanさん、午後関川さん+息子さん、夕方からhiroinoueさん、岡野さん、和田さん、野外系さん、新藤さん、ほか。
 来場者が少ないとはいえ誰もいないのもアレですから、参加者で多少なりとも時間のあるかたは店番に協力していただけたらと思いますので、どうぞよろしく。

 で、数日前のニュース。

党役員・内閣改造人事、首相「1人で考える」

 安倍首相は13日夜、27日に予定する自民党役員・内閣改造人事について、「私一人で決めなければいけない」と述べた。(読売新聞 - 08月14日 10:27)

 つくづく日本語のセンスのない人だなと思うんですよね。

・宿題を終わらせなければならない
・ノルマの数字を達成しなければならない
・税金を払わなければならない

って、どれも「やりたかないけど、仕方ないからやる」というニュアンスでしょう。ご本人は決意を表しているつもりなのだろうけれど、「喜んでやります」には聞こえない。

 だから、決まり文句の「改革を続けなければならない」とか「国民の声に応えなければならない」も、伝わらないし響かない。もっとストレートな言葉を語ったほうがいいと思うんですけどね。

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8月15日という日

 前にも書いた気がしますが、我が家にとって8月15日は「墓参りの日」。今日はものすごい気温で、クルマのオンボードコンピュータは、路面温度も拾っているとは思われるものの、なんと42.0℃を表示。お寺に着いてお墓の掃除をしている間は、まさに滝のような汗。たいぶヘタばりました。
 早く寝て休みたいところなんですが、原稿があったのでまたこんな時間(3時)に。明日も取材で早起き。

 で、もうひとつの8月15日(→Wikipedia)について書きたいことは多少はあるのですが、短い時間でまとめるのは無理。ポイントだけ書いておくと、なぜ8月6日から始まる「戦争ウィーク」は陰々鬱々とした雰囲気が醸成されるのか、戦争を最大限の努力で排するのが政治と外交の使命であるならば開戦に至るまでに何が間違っていたのか、国を護ることにはどういう意味と価値があるのか、なぜサンフランシスコ講和条約締結の日が日本では「独立記念日」にならないのか、タブーな話題や行為の多い国で本当にそれでいいのか、なぜ憲法9条改正が戦争のできる国にすることと解釈されるのか、などなど、知りたいことがたくさんあります。

 多くのことが学校教育からも排除されていることもあってほとんど学んできませんでした。この歳になって無知に嘆いています。

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写真展始まる

 ギャラリーコスモスで「合同月例展」が始まりました。エアコンの不調もあって、なかなかホットな会場となりましたが、暑い中を来ていただいた方々にお礼申し上げます。

 日ごろの疲れのせいか、今日は体がほとんど動かず、パーティのお手伝いが満足にできずにすみません。率先して動き回っていただいた皆さん、ありがとうございました。

 また、広島、福井、仙台からお疲れ様でした。(追記:前橋を忘れちゃいけませんね)

 idaさんから「ほっこり」した写真がトレンドと教えてもらうものの、ほっこりの意味もほっこり写真もホッコリストも良く分からず??

 写真のマッチングサービスをしてるPIXTAのかたが来てくれたので訊いたところ、展示してある写真は「全部売れますね」とのこと。僕の夏の新作ポストカードも「これも売れます」とのこと。ほぉー、面白いかも。

 写真家の児玉姫子さんも来てくれました。そうと分かっていれば「Passers‐by 静かな肖像」という写真集を持っていってサイン貰ったんですけど。


R-D1s + Summicron 35mm + Camera Raw 4.1

 ゲストでdojouさんちのポゴちゃん登場。うちの犬と違って大人しい。

 なお、15日は所用により在廊できません。

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写真展のお知らせ

 14日から26日まで、目黒のギャラリーコスモスで、合同月例展なる写真展に3点ほど出品します。

 暑い折ですが、お立ち寄りください。

合同月例展"

 デザイナーの松本さんが作成した素敵な図録。ギャラリーに置いてあります。

 今のところの在廊予定:
  14日午後
  16日午後
  その他は未定
 お越しの際にメールをいただければ、仕事を調整してなるべくいるようにします。なお、20日(月)は休廊のはずなのでご注意ください。

追記:展示作品ほかをポストカードで販売しています。売り上げは日本赤十字経由で中越地震の募金に全額を寄付する予定。ご協力ください。

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あなたのメイド

 マクドナルドのハッピーセットについてくるおもちゃは年々バージョンアップが進み、今回は液晶付きのミニゲーム機でした。

 チーズバーガー+ポテトS+ドリンクS+おもちゃで確か430円。クーポン券を持っていくと370円だか380円だったか。これって原価いくらよ、といつも思います。

 吉野屋が牛丼並を380円から280円にしたときは全社のオペレーションをすべて見直したそうです。当時のビジネス書/誌がケーススタディとしてこぞって取り上げていました。

 マクドナルドの低価格戦略のヒミツは吉野家のそれに比べてあまり騒がれたように思いません(寡聞にして知らないだけかも)。多少知られているのは「メイドフォーユー」という装置を厨房に入れて、見込み生産から注文生産に切り替えて、廃棄率を下げたということくらいか。とはいえ、人件費も家賃もかかっているわけですからね。

 マクドナルドは一時期ハンバーガーを63円まで下げたことがありますが、そのときも赤字では売っていないはず。あのお肉、いったいいくらなの?


EOS 5D + Sigma 28-105mm/2.8-4.0 (開放)

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起き掛けの一杯

 残暑お見舞い申し上げます。

 「暑い暑い」と言っているとますます暑くなるので、「暑いと言わない」ことを心に誓っているのですが、凡人ゆえ心頭滅却ができていないので、たまに口から漏れてしまいます。

 日本は亜熱帯化しつつありますから、とにかくゆっくりと動くほうがよさそうです。東京の人は急ぎすぎではないでしょうか。沖縄の人がのんびりしているのは、別に時間が遅く流れているんじゃなくて、暑さをしのぐために早く動かないだけだと思っています。

 で、お勧めしたいのが、朝起きたらコップ1杯か2杯くらい水を飲むこと。ついでに塩をちょびっと舐めるとなお可。だんだん歳とると血管が弱くなってきますから、お互い血液さらさらを心がけましょう。

 暑苦しくならないように(笑)、さっぱりさせてみました。(最近のマイカラーね)

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電車に乗る

 今日は写真のみ


R-D1s + M-Rokkor 28mm

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東と西

 昨日の取材が終わったあとフライトまで少し時間があったので京橋駅周辺をスナップ(キャンディードに近い)。

 街を行き交う人を見ると、年齢男女あまり関係なく、ほとんどが所得が低そうな(それも、かなり低そうな)感じを受ける。天王寺や十三(じゅうそう)周辺もそう。単に大阪という土地柄がそう思わせるのか、本当に「格差」が存在するのかは分からない。東京にはそういう雰囲気のところはあまりない。せいぜい池袋くらいか。

 おい、そこのにいさん、そんなところでコソコソなにやっとんねん、ちょいと顔貸さんかい。てなことにはならず。もちろん、おおっぴらには写さないほうがいい。
京橋

 一応、身の安全のために、店の名はぼかしとこう。
京橋

 こういう「案内所」が数か所にあった。システムは不明。中にポン引きらしきおっさんがいる。
京橋

 空港のレストランは売り手市場。これで950円はチト高い。
伊丹空港レストラン
GR-1 + Fuji RDP3

 大阪から自宅に戻ったあと朝4時まで原稿書き。8時に起床して午前中取材。さすがに午後は意識が数回飛びました。

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国内線は窓際派

 大阪取材の帰路、伊丹空港18時発のANA便に乗る。水平飛行になってからしばらくすると左手に黒い山。良く見ると富士山であった。富士山は冠雪があってこそ富士山。夏の姿は富士山であることを否定しているかのようだ。

 機体がさらに進むと素晴らしい光景が眼下に広がった。真下に大島、その先に伊豆半島、さらに先に駿河湾の弧。その奥に沈みつつある真っ赤な夕日。そして右側に富士山。進路を変えるために機体がわずかに左に傾く。絶好のシャッターチャンスである。

 右手にはカメラがある。しかし、ポパイ、なんてこったい、フィルムがもうないよ。京橋の裏道で風俗店の看板なぞをバシバシ撮るんじゃなかった。最後の一枚を残しておくのは鉄則なのに。しかも、こういうときに限って予備を持ってきていないし、く~残念無念。

 携帯で撮ろうと思っても電源を入れられないから無理。前席のおばさんがキスデジで連射していた。データください。

070808.jpg
 なんて雄大なスケールの絵であろうか!(ひょっとこの面ではない)

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有朋自遠方 不亦楽乎

 今日は原稿が上がっていませんでしたが、仙台から来訪があるということで、不動前へ。帰りは結局終電。実のところ仕事的にはとっても厳しいのですが、価値観の近い人たちとの息抜きは大切な時間です。


R-D1s + M-Rokkor 28mm

 水曜は大阪日帰り。向こうも暑そうだけれど、頑張ってきます。

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原爆はしょうがない、かもしれない

 こんなタイトルを付けたら噛み付かれそうですが....

 人間って、どのような歴史を辿っていようとも、きっと原爆を開発したと思うのですよ。たとえばアインシュタインが質量とエネルギーとが等しいことを明らかにしなかったとしても、アインシュタイン’(ダッシュ)なる誰かが必ず見つけただろうし、ルーズベルト’(ダッシュ)なる為政者が開発を命じたんじゃないかと思います。

 また、仮に太平洋戦争の末期に米軍が広島・長崎に投下しなかったとしても、20年後に、米軍かソ連軍がもっと威力の強い原子爆弾をベトナムに落としていたかも知れません。日本の犠牲があったからこそ他国で犠牲が出なかった、だから日本への投下はしょうがない、という意味じゃないですよ、もちろん。

 ただただ、人間ってのはそういう性(さが)なんじゃないかと思うのです。要するにどうしようもない馬鹿なんでしょう。

昨年のデータですが、
・広島の原爆死没者名簿数:247,787名
・長崎の原爆死没者名簿数:140,144名

 一度、同じ暑さのこの時期に現地に行ってみたいと思っているのですが、なかなか叶いません。犠牲者・被爆者と遺族のかたがたに、ブログではありますが、衷心から哀悼の気持ちを送ります。

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エアコン故障

 これから本格的に暑くなろうかという今になって、リビングのエアコンの電源が入らなくなりました。どうやら昇天されたようです。結婚時に買ったのでもう14年。そろそろ電解コンデンサの容量が抜けてもおかしくない頃か。移設も2回やってるし。

 とりあえず修理を依頼しようかと思っていますが、これを機会にエアコンなしで頑張ってみるのもいいかもしれません。仕事部屋で仕事しているときは集中するためにもエアコンがないとちょっとキツイんですが、リビングってだらんとしているので、結構我慢できたりします。

 僕らが消費する直接的・間接的エネルギーって、半分くらいに減らしても、もしかしたら普通に暮らしていけるんじゃないかって思ったりして。企業のコスト削減でも、乾いた雑巾を絞って5%を削減するよりも、発想と仕組みを完全に変えて50%を削減するほうが簡単だ、なんて言われます。工夫すればできるんじゃないんでしょうか。

半蔵門
LEICA M4 + Summicron 35MM + Ilford DELTA100 + XTOL 1:1 23℃ 8'00"

 散歩しながら写真を撮っていると、なぜか引力の強い場所があるんですね。御大と待ち合わせしたときに、途中のここで絶対に撮るだろうと思ったら、やはり撮っていらっしゃいました(笑)。ただ、僕のはなんか中途半端。右の階段の処理が悪いし、左下のコンセントボックスは不要だな。

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多様性の喪失

 耳の痛い話や視聴率が取れなさそうなニュースはワイドショーでは報じないのでここに書いておきますが、環境省が3日に発表した「哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I及び植物IIのレッドリストの見直しについて」によると、レッドリストに掲載された生物の種類は平成14年の2540種から今回2955種となり、5年間の間に約500種も増えたことになります。

 調査範囲が広がったことも増えた理由のようですが、とても乱暴に計算すると、日本だけで3日にひとつの種が絶滅危惧と判定されていることになります。世界中だとどうなるのよ、って感じですね。

 「生物多様性」(diversity)が目の前で失われいくわけで、かなりやばいんじゃないんでしょうか。

 ちょっと脱線しますが、経済成長を促して国・国民を豊かにする、というのは政治や企業の進む道としては王道なんだと思うのですが、結局のところモノだけが豊かになって肝心の幸せ(陳腐な言い方だとと心の豊かさ)がどこかにいってしまった。資本主義・民主主義を継続しながら、無秩序な成長や開発を追わない国になる方法はないのだろうか、ということをいつも思います。

銀座のマクドナルド
GR-1 + Tri-X + XTOL 1:2 23℃ 8'45" + SilverFast SE Plus

 適当な写真がないので昨日現像したフィルムから。

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醜いマスコミの国

 いやー、バッシングがすごいね。イジメに近いんじゃないか。続投か辞職か、という是非と議論は置いといて、そこまで言うか、って感じがする。

 今日のテレビでは○○総理と名乗る左巻きの下品なお笑いタレントが声を裏返して絶叫していたけど、なんか哀れ(数ヶ月前に同じ番組で「いじめ」を扱っていた気がしますがね)。古館もプロレスアナウンサーからいつの間にか偉くなっちゃって、自分が世論を決めているかのごとく勘違いしているし。

 枝葉末節なところをスキャンダラスに報じて与野党逆転の世論を醸成して、目論見どおり目的が達成されたら黙ると思いきや、それでもなお足りないというのだから欲が深いよ。っていうか、何をしたいのかね。

 いじめられている安倍さんが可哀想に見えてきて、逆に頑張れとか思っちゃう(笑)。もうここまできたら絶対に靖国に参拝して欲しいね。マスコミの言うことなんか聞きませんよ、という姿勢を、とことん貫いたほうがいいんじゃないか。

公設市場

 まぁ、朝日をはじめとするこの人たちって、仮に小沢が首相になっても、「国民の声」とか称して同じようなことを言うと思うんだよね。楽でいいや。

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島さんって誰よ

 名刺を交換した初対面の人から、「セキさん」ではなくて、なぜか「シマさん」と呼ばれたことがこれまで複数回あります。

 名刺に書かれている苗字をきちんと覚えずにあとから適当に思い出した結果、カンピュータで「島」という漢字に行き着いた様子。考えたこともないけど、「」と「」って漢字のアイコンとしてのイメージが似てるんでしょうか?

 今回も沖縄取材の撤収のときに「シマさん」と呼ばれて、おいおいとか思いましたけど、いちいち訂正するのが面倒なので、とりあえず「はい、なんでしょう」って返事しちゃう自分も自分ですが。

那覇

 自分も人の名前を間違えて覚えてしまうことが少なからずあるんで、名刺をもらったら念仏のように繰り返して読むようにはしています。それでも覚えられません。arz

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石垣のまれびと

 民俗学者の折口信夫(しのぶ)は、この世とあの世とをつなぐ霊的な存在を「まれびと」と称しました。石垣島に「あの世からの使い」として伝わるアンガマは、まさにまれびとのひとつでしょう。ちなみに、本土で歌舞伎や神楽の最初に登場する「翁(おきな)」もまれびとと考えられています。

 自分の考えた「まれびと」の概念にぴったりな精霊的な存在が、日本列島の南の島々の祭りにいまも変わらず出現しているという話を、ある時折口信夫は知った。それを知った彼の喜びと興奮は並大抵でなかった。大正十年と十二年の二度にわたって、沖縄本島と宮古島と八重山群島への、大調査旅行をこころみた。石垣島では地元の民族学者の案内で、アンガマの祭りにいきあうことができた。(中沢新一「折口信夫/古代から来た未来人」

 青空文庫に折口信夫の「琉球の宗教」という論文が収蔵されていて、誰でもフリーで読むことができます。かなり難解で、実のところ良く分からないんですが、それでも沖縄での旅が少しばかり面白くなるはずです。本で読みたいかたは「古代研究〈1〉祭りの発生」あたりをどうぞ。

「まやの神」は、石垣島で六月の頃行ふ穂利(フリ)の祭りの日に、「ともまやの神」を連れて家々を祝福して歩く神である。此神には勿論、村の青年が仮装するのであるが、村人は、神である事を信じてゐる。手四箇では盆の四日間に「あんがまあ」が来る。もとは芭蕉の葉で面を裹(つつ)んでゐたが、今は許されなくなつて薄布を以てする。また、老人の神「うしゅめい」(「おしゅまい」)・老婆の神「あつぱあ」に連れられて来る亡者の群もある。此等は皆、同一系統のもので、後生(グシヨ)から来ると言ふ。

 機会があれば一度見てみたいものです。

あかがーら

 夜にぷらっと入った国際通り裏手の「あかがーら」という店。アンガマの面が飾ってあったので、ご主人は石垣出身ですか?と訊いたら、そうだとのこと。(写真はアクセサリですが、本物の面が一対壁に掛けられている)

あかがーら

 島らっきょうのアンダギー(天ぷら)。あと、麩チャンプルーとイラブチャーの刺身とオリオンで満腹。ご主人夫婦の伴奏でお客さん全員でカチャーシーなんか踊らされちゃったりして、至福でありました。

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たいへん暑うございました

 那覇のホテルに夕方チェックインしてベッドで少しばかりテレビを観ていたら、いつの間にか爆睡してしまい、起きたらもう夜。公設市場を覗くのが精一杯。

 それなら、せめて翌朝は早起きしようと目覚ましを掛けたのに、気が付いたらチェックアウト30分前。慌ててシャワーを浴びて飛び出す。時間があれば行こうと思っていた首里城は諦めて、モスバに入ってひたすら取材の下勉強。

 気合いを入れてEOS 5D+24-70Lの重いセットを持っていったのに、プライベート写真はなんだか不発。ま、仕事はつつがなく終わったので良しとしましょう。

 帰り際に「打ち上げ」と称して末端の自分までご馳走になってしまいました。ありがとうございました。次は北海道とか行ったことのない四国とか、あるいは思い切って海外とか、取材はございませんでしょうか(^^;

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