2007.08.02 木曜日 - 0:32
民俗学者の折口信夫(しのぶ)は、この世とあの世とをつなぐ霊的な存在を「まれびと」と称しました。石垣島に「あの世からの使い」として伝わるアンガマは、まさにまれびとのひとつでしょう。ちなみに、本土で歌舞伎や神楽の最初に登場する「翁(おきな)」もまれびとと考えられています。 自分の考えた「まれびと」の概念にぴったりな精霊的な存在が、日本列島の南の島々の祭りにいまも変わらず出現しているという話を、ある時折口信夫は知った。それを知った彼の喜びと興奮は並大抵でなかった。大正十年と十二年の二度にわたって、沖縄本島と宮古島と八重山群島への、大調査旅行をこころみた。石垣島では地元の民族学者の案内で、アンガマの祭りにいきあうことができた。(中沢新一「折口信夫/古代から来た未来人」 青空文庫に折口信夫の「琉球の宗教」という論文が収蔵されていて、誰でもフリーで読むことができます。かなり難解で、実のところ良く分からないんですが、それでも沖縄での旅が少しばかり面白くなるはずです。本で読みたいかたは「古代研究〈1〉祭りの発生 「まやの神」は、石垣島で六月の頃行ふ穂利(フリ)の祭りの日に、「ともまやの神」を連れて家々を祝福して歩く神である。此神には勿論、村の青年が仮装するのであるが、村人は、神である事を信じてゐる。手四箇では盆の四日間に「あんがまあ」が来る。もとは芭蕉の葉で面を裹(つつ)んでゐたが、今は許されなくなつて薄布を以てする。また、老人の神「うしゅめい」(「おしゅまい」)・老婆の神「あつぱあ」に連れられて来る亡者の群もある。此等は皆、同一系統のもので、後生(グシヨ)から来ると言ふ。 機会があれば一度見てみたいものです。
夜にぷらっと入った国際通り裏手の「あかがーら」という店。アンガマの面が飾ってあったので、ご主人は石垣出身ですか?と訊いたら、そうだとのこと。(写真はアクセサリですが、本物の面が一対壁に掛けられている)
島らっきょうのアンダギー(天ぷら)。あと、麩チャンプルーとイラブチャーの刺身とオリオンで満腹。ご主人夫婦の伴奏でお客さん全員でカチャーシーなんか踊らされちゃったりして、至福でありました。 |
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