大阪取材の帰路、伊丹空港18時発のANA便に乗る。水平飛行になってからしばらくすると左手に黒い山。良く見ると富士山であった。富士山は冠雪があってこそ富士山。夏の姿は富士山であることを否定しているかのようだ。
機体がさらに進むと素晴らしい光景が眼下に広がった。真下に大島、その先に伊豆半島、さらに先に駿河湾の弧。その奥に沈みつつある真っ赤な夕日。そして右側に富士山。進路を変えるために機体がわずかに左に傾く。絶好のシャッターチャンスである。
右手にはカメラがある。しかし、ポパイ、なんてこったい、フィルムがもうないよ。京橋の裏道で風俗店の看板なぞをバシバシ撮るんじゃなかった。最後の一枚を残しておくのは鉄則なのに。しかも、こういうときに限って予備を持ってきていないし、く~残念無念。
携帯で撮ろうと思っても電源を入れられないから無理。前席のおばさんがキスデジで連射していた。データください。
なんて雄大なスケールの絵であろうか!(ひょっとこの面ではない)