チップスターレンズその2

 昨日ギャラリーコスモスに写真展の店番に行ったら、「カールツァイス☆チップスター」を読んだ人全員から質問攻撃を受けてしまったので、もうちょっと解説しておきます。

 これが外観。沈胴時(笑)。

 近接撮影時。繰り出し量は紙筒の長さで決まりますが、あまり長くして縮められなくしてしまうと無限遠が出ません。

 分解したところ(というか筒同士を外しただけ)。なんとなく作り方が分かると思います。マウント部(笑)は、レンズキャップの周囲に両面テープを巻いて、チップスターの紙筒をぐいと差し込んで出来上がり。キヤノンの担当者がキャップを持ちながらお菓子売り場をうろうろして適当なサイズの紙筒を探していたんだろうと思うと、苦労がしのばれます。
 自分で作る場合はレンズキャップにそれなりの口径の穴を開けるのが難しそう。反射防止のためには内側は黒く塗ったほうがいいでしょうね。ケバがあるし伸縮で空気が出入りするので、ゴミ対策のないEOS 5Dにはあまり付けたくないのが本音。

 ポストカードにもした庭の百日紅。先日は気が付かなかったけれど、周辺はさすがに流れが出ています。APC-Cのキスデジなら気にならないでしょう。

 メダカとヤゴが増殖しているビオトープもどきの池。放射状の収差がレトロっぽくて面白い。彩度を上げて周辺を落とすとLOMO風になるかも。

 ほぼ無限遠で。中心部でも色収差はそれなりに。

 もともとが虫眼鏡なのでマクロ撮影はお手の物。メイちゃん、鼻くそ付いてるよ。

 焦点距離は凸レンズで変わりますが、このレンズは135mmくらいの中望遠。中古屋でダンボール箱で売られているようなジャンクのレンズから適当な前玉を外して作れば、もっと性能の良いレンズができるでしょう。

 なお、撮影時はカメラを絞り優先モード(AV)に設定します。

追記:
川崎のかながわサイエンスパークで26日に、キヤノン主催で同じレンズ工作教室が開かれます。空きがあるかどうか分かりませんが、興味あるかた親子でどうぞ。

| seki | permalink | 日々のこと | trackbacks (0) | comments (2) |

ボディーマウントキャップ、じゃないの?

| yukinyaa | 2007.08.20 月曜日 - 8:42

キヤノンは「ボディーキャップ」と呼んでるようですけど。
http://cweb.canon.jp/camera/eos/accessary/detail/2428a001.html

それをキヤノン側で穴開けして用意してくれていました。

| seki | 2007.08.20 月曜日 - 14:32
 









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