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スナップの一瞬

  • 2008.02.20 Wednesday - 22:19
私の写真論
 あのようなスナップのハプニングものを、”奇跡的な一瞬”などと評する人がいるが、私はそのように思えない。あの種の人間の面白さは、その辺に溢れている。どこかの街角に立って、あの種の面白さだけを待ち続けていれば、幾つものケースに出会うし、その瞬間を撮り逃がしても、待っていればまた同じような光景と出会う。


 溢れているからといって撮れるわけではないと思う。佳代さんを持ち上げるわけではないけど。

コメント:2

seki 2008/02/23 09:05
「風の旅人」編集長の発言に1票、けっして一瞬のシャッターチャンスが簡単に撮れる訳ではないが、梅佳代さんの写真集にそんなにすばらしい瞬間があふれているとは思わない。もっとシャッターチャンスをとらえた写真集は歴史的に多いのに見ていないだけなんだろうね。
ただ日本人は今同時代にしか興味が無くなっているのかもしれないけれど。伝統的な家族」等と言揚げする人を見ると,まったく昔のことを勉強していないなと思ってしまう。
せき 2008/02/23 11:29
sekiさま、
 同姓のかたでいらっしゃいますでしょうか。初めまして。
 僕は写真には写す側の態度・心・価値観がそれなりに投影されると思っています。梅佳代さん的な写真は確かに頑張れば誰にでも撮れそうにも感じられますが、それは彼女が世の中のいろいろなこと・さまざまな人に対して心のバリアを低くしているためであって、自分でも撮れると思っている人こそ撮れないような気がしてなりません。
 彼女の写真を「奇跡的な一瞬」と持ち上げる論評があったとは知りませんでしたし、そういう風潮に対する批評はおそらく風旅編集長の指摘が正鵠と思いますが、ではそれを誰でも撮れるという問題として論じることに対してとても違和感を受けたのです。
 どのみちシャッタースピードなんて数百分の1秒ですから、どの写真も一瞬であることに変わりはなくて、その人が世界をどう見ていて何を写すかのほうに大切と思います。それを、誰でも撮れると総じてしまえば個人の投影としての写真は成立しないのでは。
 なんちゃって思いますが。
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