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舞台は昭和初期

  • 2008.08.12 Tuesday - 00:24
 昭和初期あたりから戦後の混乱期までの間を舞台にして書かれた推理小説が好きだ。年代でいうと昭和25年頃までだろう。

 今のように交通機関も連絡手段も発達していないから、遠くに行くには夜行列車を乗り継がねばならないし、遠方への問い合わせは手紙か電報(電話は個人宅には普及していない)が使われる。つまり、人も情報も移動には時間がかかるという時代背景だ。

 鑑識技術もせいぜい血液型と一般的な検死程度しかない。
 
 いきおい、捜査は聞き込みを主体にしたプリミティブな方法に頼らざるを得なくなってくる。トリック以上に、情況や登場人物の心理描写に重きが置かれる点も特徴だろう。

 日本全国どこでも日帰りで行けて、どこからでも携帯で通話ができ、インターネットでどんな情報でも得られる現代では成立しないプロットが、十分に通用する。

 この路線の代表格はやはり松本清張か。とくに遺作となった「神々の乱心」が印象的だ(途中で絶筆となって完結していない)。

 江戸川乱歩も時代的には合う。あまり読んでないけど。

 ケーブルテレビで深夜にやっていた「飢餓海峡」という映画も面白い。録画をチビチビ観ている。ついでに水上勉の原作を読んでみようと思ったが、新潮文庫は新装されておらず、字が小さい版のままなので諦めた。

 推理小説とは少し違うが、京極夏彦もこのあたりの時代を舞台にした作品を書いている。彼の作品は文字量が圧倒的なので再読する気になれないのが難点か。

 ほかにお勧めの作家・作品があれば教えてください。

コメント:2

numata 2008/08/13 00:53
韓国映画の「殺人の追憶」はその過渡期を見事に描いた映画ですよ〜。
日本の映画も戦後の混乱期、未解決事件を含めて時代背景を
うまく利用した推理映画が見たいです・・・

あ、小説でしたね、すいません。。。ほほほ。
せき 2008/08/14 01:06
numataさま、
 韓国映画は食わず嫌いかも。NHKとかテレ東でよく流れているんだけど、すぐにチャネル変えちゃう。でも頭に入れときますね。
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