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アーカイブ: 2009/12/28

薪風呂の思い出

  • 2009.12.28 Monday
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 昨晩風呂に入りながらふと、ずいぶん昔に母親だったか祖母だったかが言った「ガスのお風呂より薪のお風呂のほうが暖まる」という一言が記憶の底から甦ってきました。

 うちは確か、僕が中学生くらいまでは薪の釜でした。風呂を焚くときは、最初に新聞紙で種火を付けて、次に細い薪に火を移し、徐々に太い薪を入れて火を大きくしていきます。お風呂を沸かすのはそれなりの「行事」であり、今のように、ジョギングして汗かいたからちょっと風呂沸かして入るわ、なんてわけにはいきませんでした。時間が経つと湯の温度が下がってしまうので、一番風呂の父親を先頭に、あまり間を空けずに家族で順番に入ったものです。お湯がぬるくなったときは風呂場から「薪くべてー」と大声を出して家人の誰かに頼まなければなりません(「くべる」という動詞は今は使わなくなりましたね)。ちなみに最後に入った人は釜に残った薪を出して火を消す責任がありました。

 薪は中央線の踏み切り近くにあった薪屋さん?(灯油や炭も扱っていた)が届けてくれていました。当時で70歳を越えていたはずのうちのおばあちゃんが暇な折に手斧を振ってほそく割るのですが、挑戦したものの子供の腰の入れ方では斧の先端が刺さるだけで全然割けてくれません。おそらく今でも薪割りはできないと思います。

 薪風呂を焚くときは薪が燃える独特の匂いがしました。昭和40年代半ばまではかなりの家が薪風呂だったはずで、記憶としては残っていませんが、おそらく夕方から夜にかけて町には薪の燃える匂いが漂っていたはずです。今は残念ながら焚き火をしただけで近隣から苦情がくる時代になってしまいましたが。

 22歳くらいまで住んでいた当時の家をGoogle Mapで探してみたらありました。やんごとなき事情で手放すことになった家ですが、狭い路地の末端にあるために消防法だかなんだかで完全な建て替えは建築許可が下りないという制約がある物件です。屋根の形から推測するに葺き替えはしたものの間取りは変わっていないようなので、新たな家主はおそらくリフォームで対応しているのでしょう。

 よく見るとの右隣の××さんの屋根にはソーラーパネルが載っています。時代ですね。今はどうか知りませんが、当時××さんは熱心な創価の信者で、ナンミョーホーレンゲーキョーがしょっちゅう聴こえてきました。左の茶色の屋根の△△さんはおばあさんが書道の先生をしていて毎週通っていました。今も達筆なのはこのときのおかげです(ウソ・へたっぴつが正解)。



 ところで「ガスのお風呂より薪のお風呂のほうが暖まる」というのは真実なのかそれとも単なる錯覚なのか、今もって分かりません。

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