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アーカイブ: 2009/03
久しぶりに走る
- 2009.03.31 Tuesday
- ランニング
東京マラソンの余韻に浸る間もなく仕事に忙殺されていたけれど、ようやく人心地がつきそうである。
脚の痛みは表面上は消えているけれど、スクワットを繰り返したりランジ(片方の足を大きく前に踏み出したスクワット)をやると、右の腸頸靭帯あたりに痛みが出てくる。きちんと根治させてないのでしょうがないのだろうけど、また同じ痛みが襲ってくるかと思うと、走るのが「怖く」なっていているのが正直なところだ。
なので、東京マラソンを一つの節目にしてランをしばらくお休みしようかと考えてみたり、スポーツ医学施設で西洋医学的な治療や整体かカイロで東洋医学的な治療を受けようかと考えてみたりと、忙しさを言い訳にして走らないながらも悶々としていたのは事実。
でも「走る男」の本を読んだり(中2のハルカのエピソードには参った)、二宮和也が演じる自閉症の青年がフルマラソンを完走する「マラソン」というテレビドラマの再放送を観たり、街中でジョギングしている人を見かけると、当然のことながら自分も走りたくなってくる。それに、大腿の裏側のハムストリングなどがかなりボッコリしてきたので、このまま脚を休ませてしまうのも勿体ない。
ということで、細かな前置きはどうでもいいんだが、今日、9日ぶりに短い距離を走ってみた。気温はまだ低そうだと思って冬仕様のウェアを選んだら暑すぎた。やっぱり春だ。いや、それにしても気持ちがよかった。
脚の痛みは表面上は消えているけれど、スクワットを繰り返したりランジ(片方の足を大きく前に踏み出したスクワット)をやると、右の腸頸靭帯あたりに痛みが出てくる。きちんと根治させてないのでしょうがないのだろうけど、また同じ痛みが襲ってくるかと思うと、走るのが「怖く」なっていているのが正直なところだ。
なので、東京マラソンを一つの節目にしてランをしばらくお休みしようかと考えてみたり、スポーツ医学施設で西洋医学的な治療や整体かカイロで東洋医学的な治療を受けようかと考えてみたりと、忙しさを言い訳にして走らないながらも悶々としていたのは事実。
でも「走る男」の本を読んだり(中2のハルカのエピソードには参った)、二宮和也が演じる自閉症の青年がフルマラソンを完走する「マラソン」というテレビドラマの再放送を観たり、街中でジョギングしている人を見かけると、当然のことながら自分も走りたくなってくる。それに、大腿の裏側のハムストリングなどがかなりボッコリしてきたので、このまま脚を休ませてしまうのも勿体ない。
ということで、細かな前置きはどうでもいいんだが、今日、9日ぶりに短い距離を走ってみた。気温はまだ低そうだと思って冬仕様のウェアを選んだら暑すぎた。やっぱり春だ。いや、それにしても気持ちがよかった。
「走る男」の本
- 2009.03.28 Saturday
- 本
タレントの森脇健児氏が、北海道の洞爺湖から沖縄の首里城まで、およそ2700キロをただひたすらジョギングするというテレビ番組「走る男」が、その名も「走る男」として竹書房から書籍化されたなかに、サムネールほどの大きさですが先日のみなとみらいで撮影した写真数点が使われていますので、お暇なかたは書店で手に取ってみてください。たぶんタレント本コーナーにあるはず。
内容も結構面白い。森脇健児の生き様や考え方にいろいろと響くものがあります。じっくりと染みてくる文章です。
こういう本の制作にわずかではあっても協力できたことを嬉しく思っています。
内容も結構面白い。森脇健児の生き様や考え方にいろいろと響くものがあります。じっくりと染みてくる文章です。
こういう本の制作にわずかではあっても協力できたことを嬉しく思っています。
東京マラソン2009
- 2009.03.23 Monday
- ランニング
3月22日に行われた東京マラソン2009を走ってきた。
5:45起床、6:50自宅出発、7:50頃新宿駅到着。都庁へと向かう地下歩道はランナーだらけ。

NSビルあたりでみんなが着替えているのを見て、自分も着替える。ま、着替えると言ってもウェアは家から着てきているのでジャージを脱ぐだけですが。電波が反射するビルの谷間でGarmin(GPS)をオンにしたせいか、変に衛星を拾ってしまったらしく、そのあと誤差だらけで使い物にならなかった。

歩道橋の上は観衆で鈴なり。下はランナーで大混雑。

着替えの入った手荷物をトラックに預ける。ゴールのビッグサイトまで運んでくれる。

スタートブロック(右側)に向かう人、トイレ(左奥の青い列)に並ぶ人。人・人・人。この規模の大会になると空いているトイレを探すのが難しい。実は27キロ付近で5分くらいのトイレ待ちロスをした。

今にも泣き出しそうな空。スタート地点からかなり離れたブロックに並んで待っていると、遠いところから歓声や拍手が聞こえてきて、そのうち花火が打ち上げられてスタートを知る。とはいえまだヒマなので、携帯からmixiに書き込んだりしてみる。

数分してからわさわさと動き始める。ボランティアのみんながハイタッチで送ってくれる。若い女の子のときだけ手を出す(笑)。

やっとスタートが見えてきた。

「生」都知事である。スタートラインを通過したのはおよそ18分後だけど、フジテレビの放送を録画で観ていたら30分以上かかった人もいたみたい。

新宿のガード下をくぐる。脚に不安を抱えているので、1キロ走って1キロ歩く組み合わせをストイックに21回繰り返そうかと思ったけれど、最初のうちはランナーの密集度合いが高くてとても一人だけ歩ける状態にはなく(追突される)、おまけに沿道の観衆の視線もあって早い時期から歩かせてもらえるような雰囲気ではなかったので、「いけるところまでいく」作戦に切り替える。これが良かったのか悪かったのかは神の味噌汁である。

歌舞伎町の交差点あたり。結構気持ちがいい。

二重橋あたりでアニマル浜口親子が応援していた。まだ脚は快調。

東京オリンピック2016の招致キャンペーンを兼ねて走る吉本の一団。エドはるみ(中央)やたむけん(右)がいる。ピンクのビブスはフジテレビ関係者なので有名人がいるのがすぐわかる。ほかに、須藤元気、田尾夫妻、倒れる少し前の松村邦洋を見かけた。

さすがに10キロを過ぎて脚に違和感が出始め、14キロあたりの泉岳寺駅付近で痛みが強くなり、中央分離帯でストレッチ休憩をする。ここから1キロ走って1キロ歩く作戦に切り替える。

品川駅付近の折り返し地点。

御成門あたりで東京タワーを臨む。反対車線は最後尾ランナーが通過したあとですでに撤収に入っている。しばらくすると白ヒゲさんから「今銀座にいるんだけどまだ?」と携帯に電話が掛かってくる。

この頃から天気が崩れ始めて時折雨が混じるようになる。脚の痛みもあってカメラを出す気力が萎える。銀座を「走り区間」として通過するが白ヒゲさんは見つけられず。その後日本橋でプチぞうおばちゃんの応援を受けて少し元気が出るが、「歩き区間」だったので颯爽と走っているところ(嘘)を見せられなかったのは残念であった。
28キロ過ぎの浅草あたりで脚の痛みが増してきて、懸念していたとおり、「走り区間」が徐々に走れなくなる。

雷門から500メートルほど過ぎたあたりで、テレビで応援してるわよ、と言っていた家族がサプライズで待っていてくれてびっくりした。コンデジすら重く感じるようになっていたので持って帰ってもらう。なので以降写真なし。携帯だけはポーチに残しておいたけど、何かを撮ろうとして歩くリズムを狂わせたくなかったので(そこで脚が止まってしまうのが怖かったので)、ゴールの瞬間も撮らなかった。
29キロあたりからは全部を「歩き区間」に設定してひたすら「ウォーキング」に励む(苦笑)。右脚と左脚を均等に使わないとあとで反動が来ることが分かっているので、腕を意識的に振ってワンツー・ワンツーと水前寺清子フレーズをつぶやきながら、時速6キロくらいの早足ペースで歩き続ける。いくつかのポイントに関門時間が設定されているため、ある程度のマージンを稼いでおく必要があり、のんびりと歩けないのがつらい。
日本橋でもう一度おばちゃんに会う。寒い中待っていてくれてありがとう。銀座を過ぎて東に折れたあと佃大橋あたりからは猛烈な風、続いて豊洲あたりからは猛烈な雨。雨よけになるキャップ(帽子)を途中で落としてしまったので顔面もずぶ濡れであった。しかし42キロの長いのなんのってもう。
というわけでよたよたでしたが完走(完歩)しました。15,000人にのぼるボランティアの皆さん、私設エイドを出してくれた皆さん(味噌汁とチビおにぎりが旨かった)、応援してくれた人たちには頭があがりません。

また参加できる機会があれば今度こそは完「走」したい。それまでに脚を強くしなくちゃ。
5:45起床、6:50自宅出発、7:50頃新宿駅到着。都庁へと向かう地下歩道はランナーだらけ。

NSビルあたりでみんなが着替えているのを見て、自分も着替える。ま、着替えると言ってもウェアは家から着てきているのでジャージを脱ぐだけですが。電波が反射するビルの谷間でGarmin(GPS)をオンにしたせいか、変に衛星を拾ってしまったらしく、そのあと誤差だらけで使い物にならなかった。

歩道橋の上は観衆で鈴なり。下はランナーで大混雑。

着替えの入った手荷物をトラックに預ける。ゴールのビッグサイトまで運んでくれる。

スタートブロック(右側)に向かう人、トイレ(左奥の青い列)に並ぶ人。人・人・人。この規模の大会になると空いているトイレを探すのが難しい。実は27キロ付近で5分くらいのトイレ待ちロスをした。

今にも泣き出しそうな空。スタート地点からかなり離れたブロックに並んで待っていると、遠いところから歓声や拍手が聞こえてきて、そのうち花火が打ち上げられてスタートを知る。とはいえまだヒマなので、携帯からmixiに書き込んだりしてみる。

数分してからわさわさと動き始める。ボランティアのみんながハイタッチで送ってくれる。若い女の子のときだけ手を出す(笑)。

やっとスタートが見えてきた。

「生」都知事である。スタートラインを通過したのはおよそ18分後だけど、フジテレビの放送を録画で観ていたら30分以上かかった人もいたみたい。

新宿のガード下をくぐる。脚に不安を抱えているので、1キロ走って1キロ歩く組み合わせをストイックに21回繰り返そうかと思ったけれど、最初のうちはランナーの密集度合いが高くてとても一人だけ歩ける状態にはなく(追突される)、おまけに沿道の観衆の視線もあって早い時期から歩かせてもらえるような雰囲気ではなかったので、「いけるところまでいく」作戦に切り替える。これが良かったのか悪かったのかは神の味噌汁である。

歌舞伎町の交差点あたり。結構気持ちがいい。

二重橋あたりでアニマル浜口親子が応援していた。まだ脚は快調。

東京オリンピック2016の招致キャンペーンを兼ねて走る吉本の一団。エドはるみ(中央)やたむけん(右)がいる。ピンクのビブスはフジテレビ関係者なので有名人がいるのがすぐわかる。ほかに、須藤元気、田尾夫妻、倒れる少し前の松村邦洋を見かけた。

さすがに10キロを過ぎて脚に違和感が出始め、14キロあたりの泉岳寺駅付近で痛みが強くなり、中央分離帯でストレッチ休憩をする。ここから1キロ走って1キロ歩く作戦に切り替える。

品川駅付近の折り返し地点。

御成門あたりで東京タワーを臨む。反対車線は最後尾ランナーが通過したあとですでに撤収に入っている。しばらくすると白ヒゲさんから「今銀座にいるんだけどまだ?」と携帯に電話が掛かってくる。

この頃から天気が崩れ始めて時折雨が混じるようになる。脚の痛みもあってカメラを出す気力が萎える。銀座を「走り区間」として通過するが白ヒゲさんは見つけられず。その後日本橋でプチぞうおばちゃんの応援を受けて少し元気が出るが、「歩き区間」だったので颯爽と走っているところ(嘘)を見せられなかったのは残念であった。
28キロ過ぎの浅草あたりで脚の痛みが増してきて、懸念していたとおり、「走り区間」が徐々に走れなくなる。

雷門から500メートルほど過ぎたあたりで、テレビで応援してるわよ、と言っていた家族がサプライズで待っていてくれてびっくりした。コンデジすら重く感じるようになっていたので持って帰ってもらう。なので以降写真なし。携帯だけはポーチに残しておいたけど、何かを撮ろうとして歩くリズムを狂わせたくなかったので(そこで脚が止まってしまうのが怖かったので)、ゴールの瞬間も撮らなかった。
29キロあたりからは全部を「歩き区間」に設定してひたすら「ウォーキング」に励む(苦笑)。右脚と左脚を均等に使わないとあとで反動が来ることが分かっているので、腕を意識的に振ってワンツー・ワンツーと水前寺清子フレーズをつぶやきながら、時速6キロくらいの早足ペースで歩き続ける。いくつかのポイントに関門時間が設定されているため、ある程度のマージンを稼いでおく必要があり、のんびりと歩けないのがつらい。
日本橋でもう一度おばちゃんに会う。寒い中待っていてくれてありがとう。銀座を過ぎて東に折れたあと佃大橋あたりからは猛烈な風、続いて豊洲あたりからは猛烈な雨。雨よけになるキャップ(帽子)を途中で落としてしまったので顔面もずぶ濡れであった。しかし42キロの長いのなんのってもう。
というわけでよたよたでしたが完走(完歩)しました。15,000人にのぼるボランティアの皆さん、私設エイドを出してくれた皆さん(味噌汁とチビおにぎりが旨かった)、応援してくれた人たちには頭があがりません。

また参加できる機会があれば今度こそは完「走」したい。それまでに脚を強くしなくちゃ。
U-12 vs 大人チーム
- 2009.03.21 Saturday
- サッカー
息子が所属するサッカークラブで小学校6年生の「卒団式」が行われた。OB(中学生)やU-10(小4)のほか、保護者チームと小6生の交流試合があり、うちの息子は小5なのでとりあえず自分は直接関係ないけど、せっかくなのでミニゲームに参加してきた(短いランでは膝の痛みは出ないので)。お父さんチームとしてはメンツが掛かっていることもあって、みんな結構張り切って試合に臨んだせいか、見事保護者チームが2-0でU-12に勝ってしまった(笑)。
最後に、卒団する小6生全員に色紙とメダルが贈られたあと、小6生一堂のメッセージが綴られたお礼の色紙が担当コーチに渡されたときには、いつもは口うるさいコーチも涙を必死に堪えていたのが印象的だった。


しかし時の経つのは早いもんだ。あと一年すればうちの息子も卒団だもの。残りをせいぜい楽しんで欲しい。来年はミニゲームで勝負だ。
最後に、卒団する小6生全員に色紙とメダルが贈られたあと、小6生一堂のメッセージが綴られたお礼の色紙が担当コーチに渡されたときには、いつもは口うるさいコーチも涙を必死に堪えていたのが印象的だった。


しかし時の経つのは早いもんだ。あと一年すればうちの息子も卒団だもの。残りをせいぜい楽しんで欲しい。来年はミニゲームで勝負だ。
東京マラソン EXPO 2009
- 2009.03.19 Thursday
- ランニング
東京マラソンは一般の大会とは違ってエントリー手続きを事前に行わなばならないので、ビッグサイトで開かれている東京マラソン EXPO 2009へ。

ランニング関連の出展ブースを一回りして帰るつもりが、散歩中の犬のようにあちらこちらで道草を食い、しかもずいぶんとお金も遣って、なんだかヘトヘトになってしまった。ま、山本光学のサングラスだけは前から欲しかったので、よしとする(自分に言い訳)。

申告タイムに基づき、どんべのブロックからのスタート。脚の調子は相変わらずなので、走りと歩きを組み合わせたハイブリッド戦略(笑)の予定。

ランニング関連の出展ブースを一回りして帰るつもりが、散歩中の犬のようにあちらこちらで道草を食い、しかもずいぶんとお金も遣って、なんだかヘトヘトになってしまった。ま、山本光学のサングラスだけは前から欲しかったので、よしとする(自分に言い訳)。

申告タイムに基づき、どんべのブロックからのスタート。脚の調子は相変わらずなので、走りと歩きを組み合わせたハイブリッド戦略(笑)の予定。
久しぶりに洋書
- 2009.03.19 Thursday
- 本
低下するばかりの英語力になんとか歯止めをかけようと、久しぶりに洋書を買ってきた。てか、最近、大型書店に行っても洋書コーナー(たいていがグルグル回るケージみたいなやつ)がなくなっていて思わず嘆くのだけれど、さすがに日本橋の丸善は売り場が充実していて嬉しくなってしまった。
とは言え、これまで難しいのを買っては数ページ読んだだけで挫折を繰り返してきたので、できるだけ英語の簡単そうな本にしようと考え、半分は表紙に惹かれて「DEWEY」というペーパーバックを選んだ。
アイオワ州のスペンサーという周囲にトウモロコシ畑だけが広がるような何もない街で、ある冬の日に図書館の返却ボックスの中に捨てられた子猫が、成長とともに「図書館猫」となって、人々に幸せをもたらす物語のようだ。ノンフィクションという分類になっていたので実在の猫らしい。調べたら日本語訳も出ている。
今のところ269ページ中の17ページまで読み進んだ。投げ出さないように頑張ろ。
とは言え、これまで難しいのを買っては数ページ読んだだけで挫折を繰り返してきたので、できるだけ英語の簡単そうな本にしようと考え、半分は表紙に惹かれて「DEWEY」というペーパーバックを選んだ。
アイオワ州のスペンサーという周囲にトウモロコシ畑だけが広がるような何もない街で、ある冬の日に図書館の返却ボックスの中に捨てられた子猫が、成長とともに「図書館猫」となって、人々に幸せをもたらす物語のようだ。ノンフィクションという分類になっていたので実在の猫らしい。調べたら日本語訳も出ている。
今のところ269ページ中の17ページまで読み進んだ。投げ出さないように頑張ろ。
体育館での撮影
- 2009.03.16 Monday
- -
たまにはカメラ機材の話でも。
体育館での撮影はいろいろと厄介である。
まず、光量が圧倒的に足りない。多くの場合、競技や演技の邪魔になるからと遮光カーテンが閉められ、外光はシャットアウトされる。テレビカメラが入ることも想定した大規模かつ新しい体育館は別として、一般的な公立体育館の場合、ISO3200に感度を上げてもF2.8+1/500がやっとではないだろうか。感度を上げねばならないので画像はノイズが多くなる。ノイズリダクションを効かせると全体の解像感が落ちる。演技や競技によっては1/500ではシャッタースピードが足りず、被写体ブレ+手ブレの原因にもなる。最近では「経費節減」を理由に全灯を点灯してくれない場合もある(そういう場合は、せっかくの演技・競技がきれいに撮れません、全部点灯していただけませんでしょうか、とひたすら低姿勢で主催者に頼み込む!)。
もっとも、最近のデジカメ(一眼)はISO3200が使い物になるレベルにまで改良が進んでいるので、少し前の機種(キヤノンでいうとEOS 40D以前)に比べれば、だいぶ救われるようになった。いずれISO6400やそれ以上も実用領域に入ってくるだろう。事実、NIKON D3はISO 25600相当まで感度を上げられるそうだから、近いうちに光量不足の問題は過去のものになる可能性が高い。
もうひとつは照明のフリッカーだ。東日本なら50Hzの倍、西日本なら60Hzの倍の周波数で水銀灯が明滅する現象である(フリッカーは水銀灯だけではなく一般的な家庭の蛍光灯でも発生している)。人間の目には見えないが、シャッタースピードをフリッカー周期以上(たとえば1/125以下)に設定して撮影すると、画面に「ムラ」のような被りが生じてしまう。上のほうが紫っぽく写ったり、下のほうが緑っぽく写ったりするのである。フリッカーを避けるにはシャッター速度を遅くするしかないが、そうすると動きを伴う競技や演技が撮れない。今までの経験でいうと、昭和50年代あたりに建設された古い体育館ほどフリッカーが強いように思う。
フリッカーの有無を確認するのは簡単だ。カメラをマニュアルモードに設定しシャッタースピードを1/250とか1/500などに設定して、何枚か適当にシャッターを切ってみる。すべての画像の露出や色味が同じならその体育館はフリッカーレス(おめでとう!)だし、どれもばらばらなら盛大なフリッカー発生(これまた、おめでとう!)だ。その中間もある。僕の場合、現場に到着したら、まずフリッカーの有無を確認するのが常になっている。
フリッカーが強い会場に当たってしまったら諦めるしかない。色ムラ・露光ムラが出るのはしょうがないので、少し多めにシャッターを切っておき、フリッカーが強いカットはどんどん捨てていくようにする。RAWで撮って一枚ずつ合わせ込むのは意味がない。シャッターが縦走りの場合で上と下とで色味が違ってくるから、一般的な現像処理では対応できないのである。Photoshopを使って領域ごとに調整すれば救えるかもしれないが、あとはコスト・パフォーマンス次第だ。
もうひとつの問題はホワイトバランスだ。体育館で一般的に使用されている水銀灯は、太陽のような一様のスペクトルではなくて、特定の輝線スペクトルで構成されている。いわゆる演色性が悪く、スペクトルのない波長の色が黒ずんでしまう。だから正確な色味を出そうというのはそもそも無理な話なのであるが、ここで諦めてしまっては演技者や競技者をきれいに撮ってあげることができない。
そこでカメラ側で出来る限りホワイトバランスを設定してやるわけだが、残念がら「AWB」(オートホワイトバランス)は、水銀灯の色被りを完全に取り去ってはくれない(キヤノンの場合であってニコンは知らない)。なおフィルム時代は水銀灯で撮ると緑色に被ったが、デジカメをAWBに設定して水銀灯下で撮ると、濁ったアンバー被りが生じるように思う。
ではどうするか。カメラ側にオートで任せておけないのだから、マニュアルでホワイトバランスを設定してやる。よく知られているのがグレーカードを使った方法だ。プロカメラマンのカメラバッグにはたいてい銀一のグレーカードが入っているはずで、左手にグレーカードを持ちながら、右手でグレーカードを全面に写し込むようにシャッターを切り、その画像をホワイトバランス設定用に使用する(設定方法はカメラボディのマニュアル参照)。ただ、自分の経験では、この方法はどうもイマイチな感じがある。天井照明のグレーを取るだけなので、体育館特有の床や壁からの反射による被りが残ってしまうからだ。それに試合・演技会場に立ち入れることが前提になる。二階席からしか撮影できないような場合はこの方法が使えない。
このところ愛用しているのがドーム型をしているケンコーのホワイトバランスセッターだ。かなり高い確率で正確なホワイトバランスを設定できる。アマチュア用のギミックではなくて、クオリティを求められるプロこそ使うべきツールだと思っている。僕は72mmを使っている。EF24-70mm/F2.8LとEF70-200mm/F2.8Lで共用できるからだ。
(ケンコーのウェブを覗いたらどこにも載っていないが、まさか廃品種になったのだろうか。Yahoo!オークションを探せばまだ新品を購入できる。それにケンコー以外からも似たようなアイテムが出ているし(たとえばExpoDisc)、もしかしたら100円ショップで売っているタッパーウェアで自作できるかもしれない。精度は保証しないが。)

ホワイトバランスセッターでホワイトバランスを設定したあと、白いユニフォームを着た選手を探して試し撮りをして、少し被っているようならカメラ側でホワイトバランスを微調整する。なお体育館の照明は中央と周囲とで色味や明るさがまったく違う場合があるので、ホワイトバランスを設定する際の立ち位置やレンズの方向には注意を要する。
さて、運よくフリッカーの少ない会場に当たり、ホワイトバランスも正確に取れたとしよう。きれいに撮るにはもう少しポイントがある。
・露出を露出計が示す値よりも2/3段から1段プラスに設定する
・キヤノンの場合、ピクチャースタイルの「コントラスト」を1段上げる
これで体育館でも濁りが少なく明るいきれいな写真撮れるはずだ(会場や機材の条件によるところが大きいので、あくまでも「はずだ」としか言えないが)。お子さんがバスケやバレーや新体操などの活動をしていて、試合や発表会を一度はきれいに撮ってみたいというご父兄も多いのではないだろうか。お試しあれ。

補足:RAWで撮っておいて現像時にホワイトバランスを調整すればいいという考え方もあろうが、試合や演技は「枚数モノ」なので、暇があるならどうぞ、としか答えられない。JPEG撮りっぱなしできれいに撮れるなら、それに越したことはないだろう。
体育館での撮影はいろいろと厄介である。
まず、光量が圧倒的に足りない。多くの場合、競技や演技の邪魔になるからと遮光カーテンが閉められ、外光はシャットアウトされる。テレビカメラが入ることも想定した大規模かつ新しい体育館は別として、一般的な公立体育館の場合、ISO3200に感度を上げてもF2.8+1/500がやっとではないだろうか。感度を上げねばならないので画像はノイズが多くなる。ノイズリダクションを効かせると全体の解像感が落ちる。演技や競技によっては1/500ではシャッタースピードが足りず、被写体ブレ+手ブレの原因にもなる。最近では「経費節減」を理由に全灯を点灯してくれない場合もある(そういう場合は、せっかくの演技・競技がきれいに撮れません、全部点灯していただけませんでしょうか、とひたすら低姿勢で主催者に頼み込む!)。
もっとも、最近のデジカメ(一眼)はISO3200が使い物になるレベルにまで改良が進んでいるので、少し前の機種(キヤノンでいうとEOS 40D以前)に比べれば、だいぶ救われるようになった。いずれISO6400やそれ以上も実用領域に入ってくるだろう。事実、NIKON D3はISO 25600相当まで感度を上げられるそうだから、近いうちに光量不足の問題は過去のものになる可能性が高い。
もうひとつは照明のフリッカーだ。東日本なら50Hzの倍、西日本なら60Hzの倍の周波数で水銀灯が明滅する現象である(フリッカーは水銀灯だけではなく一般的な家庭の蛍光灯でも発生している)。人間の目には見えないが、シャッタースピードをフリッカー周期以上(たとえば1/125以下)に設定して撮影すると、画面に「ムラ」のような被りが生じてしまう。上のほうが紫っぽく写ったり、下のほうが緑っぽく写ったりするのである。フリッカーを避けるにはシャッター速度を遅くするしかないが、そうすると動きを伴う競技や演技が撮れない。今までの経験でいうと、昭和50年代あたりに建設された古い体育館ほどフリッカーが強いように思う。
フリッカーの有無を確認するのは簡単だ。カメラをマニュアルモードに設定しシャッタースピードを1/250とか1/500などに設定して、何枚か適当にシャッターを切ってみる。すべての画像の露出や色味が同じならその体育館はフリッカーレス(おめでとう!)だし、どれもばらばらなら盛大なフリッカー発生(これまた、おめでとう!)だ。その中間もある。僕の場合、現場に到着したら、まずフリッカーの有無を確認するのが常になっている。
フリッカーが強い会場に当たってしまったら諦めるしかない。色ムラ・露光ムラが出るのはしょうがないので、少し多めにシャッターを切っておき、フリッカーが強いカットはどんどん捨てていくようにする。RAWで撮って一枚ずつ合わせ込むのは意味がない。シャッターが縦走りの場合で上と下とで色味が違ってくるから、一般的な現像処理では対応できないのである。Photoshopを使って領域ごとに調整すれば救えるかもしれないが、あとはコスト・パフォーマンス次第だ。
もうひとつの問題はホワイトバランスだ。体育館で一般的に使用されている水銀灯は、太陽のような一様のスペクトルではなくて、特定の輝線スペクトルで構成されている。いわゆる演色性が悪く、スペクトルのない波長の色が黒ずんでしまう。だから正確な色味を出そうというのはそもそも無理な話なのであるが、ここで諦めてしまっては演技者や競技者をきれいに撮ってあげることができない。
そこでカメラ側で出来る限りホワイトバランスを設定してやるわけだが、残念がら「AWB」(オートホワイトバランス)は、水銀灯の色被りを完全に取り去ってはくれない(キヤノンの場合であってニコンは知らない)。なおフィルム時代は水銀灯で撮ると緑色に被ったが、デジカメをAWBに設定して水銀灯下で撮ると、濁ったアンバー被りが生じるように思う。
ではどうするか。カメラ側にオートで任せておけないのだから、マニュアルでホワイトバランスを設定してやる。よく知られているのがグレーカードを使った方法だ。プロカメラマンのカメラバッグにはたいてい銀一のグレーカードが入っているはずで、左手にグレーカードを持ちながら、右手でグレーカードを全面に写し込むようにシャッターを切り、その画像をホワイトバランス設定用に使用する(設定方法はカメラボディのマニュアル参照)。ただ、自分の経験では、この方法はどうもイマイチな感じがある。天井照明のグレーを取るだけなので、体育館特有の床や壁からの反射による被りが残ってしまうからだ。それに試合・演技会場に立ち入れることが前提になる。二階席からしか撮影できないような場合はこの方法が使えない。
このところ愛用しているのがドーム型をしているケンコーのホワイトバランスセッターだ。かなり高い確率で正確なホワイトバランスを設定できる。アマチュア用のギミックではなくて、クオリティを求められるプロこそ使うべきツールだと思っている。僕は72mmを使っている。EF24-70mm/F2.8LとEF70-200mm/F2.8Lで共用できるからだ。
(ケンコーのウェブを覗いたらどこにも載っていないが、まさか廃品種になったのだろうか。Yahoo!オークションを探せばまだ新品を購入できる。それにケンコー以外からも似たようなアイテムが出ているし(たとえばExpoDisc)、もしかしたら100円ショップで売っているタッパーウェアで自作できるかもしれない。精度は保証しないが。)

ホワイトバランスセッターでホワイトバランスを設定したあと、白いユニフォームを着た選手を探して試し撮りをして、少し被っているようならカメラ側でホワイトバランスを微調整する。なお体育館の照明は中央と周囲とで色味や明るさがまったく違う場合があるので、ホワイトバランスを設定する際の立ち位置やレンズの方向には注意を要する。
さて、運よくフリッカーの少ない会場に当たり、ホワイトバランスも正確に取れたとしよう。きれいに撮るにはもう少しポイントがある。
・露出を露出計が示す値よりも2/3段から1段プラスに設定する
・キヤノンの場合、ピクチャースタイルの「コントラスト」を1段上げる
これで体育館でも濁りが少なく明るいきれいな写真撮れるはずだ(会場や機材の条件によるところが大きいので、あくまでも「はずだ」としか言えないが)。お子さんがバスケやバレーや新体操などの活動をしていて、試合や発表会を一度はきれいに撮ってみたいというご父兄も多いのではないだろうか。お試しあれ。

補足:RAWで撮っておいて現像時にホワイトバランスを調整すればいいという考え方もあろうが、試合や演技は「枚数モノ」なので、暇があるならどうぞ、としか答えられない。JPEG撮りっぱなしできれいに撮れるなら、それに越したことはないだろう。
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